【4月30日】BTC7.6万ドル台で推移、パウエル最終FOMC通過後の暗号資産市場
パウエルFRB議長の最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)が4月29日(米国時間)に終了し、政策金利は3.50〜3.75%で据え置きとなりました。4票の反対票が出た異例の決定は市場に新たな不確実性を与え、ビットコイン(BTC)は7万6,000ドル台で軟調推移。4月月間では現物ETFへの大幅な資金流入が記録されたものの、直近3日間は連続流出となっています。5月の季節性や機関投資家の動向を踏まえながら、本日の市場を整理します。
本日の主要マーケット動向
2026年4月30日午前(JST)時点の主要銘柄の動向は以下の通りです。米Yahoo Financeの報道によれば、BTCは同日7時18分(米東部時間)時点で7万6,130ドルを記録。寄り付きは7万5,752ドルと直近1週間で最も低い水準でした。
- ビットコイン(BTC):約7万5,700〜7万6,300ドル台(出典:Yahoo Finance)
- イーサリアム(ETH):約2,254ドル前後(出典:CoinDesk)
- リップル(XRP):約1.43ドル前後(週比 +7%)
- ソラナ(SOL):約87ドル前後(週比 +3%)
4月の月間パフォーマンスとしては、BTCはおよそ+10%の上昇を記録したものの、月末にかけて7万8,000ドルを維持できず7万5,000〜7万6,000ドル台に押し返されています。CoinDeskは「4月はレンジ内に終始し、市場は『高金利長期化』のシグナルを消化しつつある」と指摘しています(CoinDesk、2026/4/30)。出来高は80億ドルを下回り、2023年10月以来の低水準となっており、流動性の低下による急変動リスクへの注意が必要です。
FOMC結果:8対4の異例の判断、パウエル議長は留任表明
4月29日(米国時間)に開催されたFOMCは、政策金利(FF金利誘導目標)を3.50〜3.75%に据え置くことを決定しました。ただし、4名の委員が反対票を投じる「8対4」の決定は1992年以来最多の反対票数とされ、FRB内の意見対立を浮き彫りにしています。
パウエル議長の「最終FOMC」と議長留任表明
CNBCの報道によれば、記者会見でパウエル議長は「トランプ大統領の法的攻撃があったが、私には選択肢がなかった」と述べ、任期満了までFRB議長を続ける意向を示しました。また、議長職を退いた後も連邦準備制度理事会(FRB)理事として2028年1月まで在任する予定です(CNBC、2026/4/29)。
利下げ見通しについては、年内1回の利下げを想定するも早くても12月以降と予想されており、「利下げは近くない」とのシグナルが改めて市場に示されました。中東(米・イスラエル対イラン)の地政学リスクによるエネルギー価格の高止まりが、インフレ判断を難しくしていると議長は言及しています。
暗号資産市場はFOMC前後の48時間で合計約400億ドルの時価総額が失われ、全体の時価総額は約2.62兆ドルまで低下しています(Yahoo Finance/CoinGabbar)。
現物Bitcoin ETF:4月合計は24億ドルの純流入も、直近3日は連続流出
4月の月間では、米国上場の現物ビットコインETFへの純流入額は約21〜24億ドルに達し、2025年10月以来最も好調な月となりました。BlackRockのIBIT単独で約80万9,000〜81万2,000BTCを保有(約620億ドル相当)し、4月流入の70%超を占めたとされています(FX Leaders、2026/4/30)。
しかし4月末の3営業日は連続流出となっており、内訳は以下の通りです。
- 4月27日:約2億6,320万ドルの純流出(最大)
- 4月28日:約8,970万ドルの純流出
- 4月29日(FOMC当日):約1億3,760万ドルの純流出
CoinPediaは「これはFOMCを前にしたリスクオフとエネルギー価格上昇への警戒」と分析しており、FOMC後の市場の落ち着き次第では再流入局面への転換も注目されます(CoinPedia、2026/4/28)。
アルトコイン動向:ソラナに大型コンセンサスアップグレード案、XRP ETFは769億トークン確保
アルトコイン市場では、2つの注目トピックが浮上しています。
ソラナ(SOL):Alpenglowプロトコルで処理速度を大幅強化
Solana LabsのスピンオフであるAnzaが、新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表しました。現行の「Proof of History」と「Tower BFT」を置き換えるもので、「Votor(ブロック確定を100〜150ミリ秒に高速化)」と「Rotor(効率的なデータ中継)」の2つの機構で構成されます。実装されれば、ユーザー体験の改善に直結する大型アップグレードとなる可能性があります。
XRP:米国の現物ETF5本が7億6,900万トークンをロック
2026年に上場した米国の現物XRP ETF(計5本)の合計ロック数が7億6,900万トークンに達し、ゴールドマン・サックスが1億5,380万ドル相当の主要保有者として浮上しています。スタンダードチャータード銀行はXRP ETFへの流入が100億ドルに達した場合に価格が8ドルに達する可能性を示唆しており、機関資金の流入が続いています(247WallSt、2026/4/19)。
識者・市場関係者の見方
CoinDeskがまとめた2013年以降の季節性データでは、5月はBTCにとって強気の月とされており、過去13年のうち7年でプラスリターンを記録、平均リターンは+8%程度です。4月の+10%に続く形で5月も上昇が続くとの見方もある一方、CoinDeskは「78,000ドルを維持できなかったことは、強気派にとって懸念材料」と指摘します(CoinDesk、2026/4/30)。
一方、CoinDeskに取り上げられた「クリプトゴッドファーザー」と呼ばれるアナリストは「BTCはまだ底打ちしておらず、2026年内の最高値更新は難しい」との弱気見通しを示しており、強気・弱気の意見が拮抗しています(CoinDesk、2026/4/28)。
今日チェックすべき指標・イベント
- 米GDP速報値(4月30日、米国時間):成長率の数値次第でリスク資産全般に影響
- PCEデフレーター(同週発表予定):FRBが重視するインフレ指標
- MegaETH「MEGA」トークン発行(TGE):4月30日にネイティブトークンを発行開始
- FOMC議事録・次期議長(ウォーシュ氏)関連報道:パウエル氏の任期満了後の金融政策の方向性
まとめ
4月30日のポイントは3点です。第一に、BTCはFOMC後も7万5,000〜7万6,000ドル台のレンジに留まり、上値は重い状態が続いています。第二に、4月全体では現物ETFへの大規模流入が続いた一方、月末3日間は連続流出しており、FOMC後の市場心理の回復が流れを変える鍵となります。第三に、5月の季節性はBTCに有利な傾向がある一方、出来高の細りや中東地政学リスクという逆風も残っており、方向感が出るまでは慎重な見方が必要です。
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免責事項:本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や特定の暗号資産の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。暗号資産は価格変動が大きく、元本割れのリスクがあります。



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