【8月23日朝】BTC7万7000ドル台で週末通過、来週はウォーシュ新FRB議長の初講演

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【8月23日朝】BTC7万7000ドル台で週末通過、来週はウォーシュ新FRB議長の初講演

ビットコイン(BTC)は今年最大級となる週間上昇を確定させたあと、週末の薄商いを7万7000ドル台で無難に通過している。前週末21日(金)の米国市場でBTCは7.26%高の7万8335ドルで引け、週間では約23%高と2024年以来の強い週間パフォーマンスを記録した。ただ、その原動力だった米ドル安と規制期待がこのまま続くかは、来週のジャクソンホール会議とウォーシュ新FRB議長の初講演にかかっている。本記事は2026年8月23日午前7時(日本時間)時点の情報をもとに、週末の値動きと、相場の分岐点となる来週の重要イベントを整理する。

主要マーケット動向:週間で今年最大級の上げ、アルトも広く上昇

ビットコインは22日(土)に7万6963〜7万7313ドル前後(1ドル=約159円換算で約1224万〜1230万円)で推移し、日中の値幅は7万6575〜7万8795ドルだった。前日21日に付けた直近高値7万9463ドルからはやや水準を切り下げたものの、週間上昇の大半を維持している(The Rio Timests2.tech)。21日の米国市場ではBTCが7.26%高の7万8335ドルで引け、週間では2024年以来の最大の上げ幅を確定させた(CNBCThe Rio Times)。

今回の上昇はビットコイン一極ではなく、主要アルトコインへ広く波及した点が特徴だ。21日終値ベースでイーサリアム(ETH)は8.12%高の2515ドルとBTCを上回り、リップル(XRP)は14.61%高の1.4538ドルと大型銘柄で最大の上昇を演じた。ソラナ(SOL)は6.87%高の93.65ドルで、稼働以来初めてブロック生成間隔を短縮する技術更新を実施したと報じられている(The Rio Times)。リスク選好局面でETHやXRPがBTCを上回るのは、規制の見通しが明確になった銘柄へ機関資金が回り始めた兆しといえる。安全資産の金(ゴールド)も同時に1オンス4461ドルと高値圏にあり、相場全体を動かしているのは「米ドル安」という共通項だ。

重要ヘッドライン

米現物ETF、週間で19億ドル超の流入──ブラックロックが牽引

今週の上げを支えたのは、機関マネーの継続流入だ。米国の現物ビットコインETFは直近5営業日で合計19億1800万ドルの資金を集めた。とくに20日(木)は6億600万ドルと5月以来最大の1日流入を記録し、うち83%をブラックロックの「IBIT」が占めた(ts2.techThe Rio Times)。同日はイーサリアム現物ETFにも1億8900万ドルが流入しており、資金の裾野が広がっている(CoinDesk)。土日はETF市場が休場となるため、この機関需要が途切れる週末をどう乗り切るかが目先の焦点だった。

来週はジャクソンホール、ウォーシュ新FRB議長が初の基調講演

来週の最大の注目は、8月27〜29日に開かれるジャクソンホール経済シンポジウムだ。とりわけ28日(金)には、5月に就任したウォーシュ新FRB議長が就任後初めての基調講演に立つ。ケビン・ウォーシュ氏は5月13日に上院で承認(賛成54・反対45)され、22日に宣誓就任した(米連邦準備制度理事会CNBC)。今年のテーマは「金融イノベーションと決済・政策への含意」で、暗号資産やステーブルコインを含むデジタル決済に踏み込むかどうかも市場の関心事だ(Saxo)。

メタプラネット、ナスダック企業を2100BTCで子会社化──「Superplanet」へ

国内では、上場企業のビットコイン戦略が新段階に入った。メタプラネット(3350)は8月18日、米ナスダック上場のSuper League Enterpriseを連結子会社化すると発表した。2100BTCの現物出資と現金を組み合わせた総額約1億3458万ドル(約215億円)の出資で、取引完了後に議決権の約95.7%を取得し、商号を「Superplanet」へ変更する見込みだ。クロージングは2026年10〜12月を予定する(日本経済新聞FinTech Journal)。円建て・ドル建ての「2輪エンジン」で調達手段を広げ、米国投資家にビットコイン・トレジャリーへの新たな投資窓口を提供する狙いとされる。

Strategy、含み損益が14億ドルの益に転換

米Strategy(旧マイクロストラテジー)は、BTCが平均取得単価を上回ったことで、保有ビットコインの含み損益が約130億ドルの評価損から約14億ドルの評価益へと転換した。企業のビットコイン保有姿勢を映す最も目立つ指標として、相場の反発局面で再び注目を集めている(The Rio Times)。

テーマ深掘り:なぜ暗号資産は「ジャクソンホール」を注視するのか

今回の急騰の主エンジンは、個別の暗号資産ニュースよりも「米ドル安」というマクロ要因だった。米財務省が長期国債の買い入れ(バイバック)ペースを倍増させる方針を示したことで、金利と米ドルに低下圧力がかかり、ドル建てで取引されるビットコインや金が押し上げられた(coingape)。ドルが安くなれば、米国外の買い手にとって同じ現地通貨でより多くのBTCを買えるため、相場には追い風となる。

だからこそ、金融政策の方向性を占うジャクソンホールが重要になる。就任間もないウォーシュ議長が金融緩和に前向きな姿勢を示せばドル安・リスク選好が続きやすく、逆にインフレ警戒を前面に出せば、足元の上昇の前提が揺らぐ。加えて来週は26日(水)に米個人消費支出(PCE)物価指数と4-6月期GDP改定値、28日(金)には東京都区部の消費者物価指数、さらに半導体大手エヌビディアの決算も控える(CMC MarketsSaxo)。コアPCEは前年同月比3.3%と高止まりが見込まれており、インフレの粘着性が確認されれば、緩和期待に水を差す可能性もある。相場は「実需の裏付けを伴う上昇」と「マクロ頼みの上昇」のどちらの性格が強いのか、来週の指標で試されることになる。

識者の見方:強気・弱気の両論

強気派では、著名投資家のレイ・ダリオ氏が「債券などの負債性資産を減らし、ビットコインと金を少量組み入れるべきだ」と、分散資産としての位置づけを改めて示している。一方で慎重派として、Bitgetのグレイシー・チェンCEOは、年末までのBTC価格は現水準からおおむね上下1万〜2万ドルのレンジにとどまるとみており、マクロの不確実性を理由に、今後2年で米政府がビットコインを購入する可能性には懐疑的だ(The Rio TimesBigGo)。共通するのは、相場の行方を左右するのが暗号資産固有の材料よりも米ドルとマクロ環境だという認識だ。ドル安が続けば上値追いの余地が残り、反転すれば7万7000ドルの維持が試される。

今後の注目イベント・指標

来週は26日(水)=米PCE物価指数・4-6月期GDP改定値、27〜29日=ジャクソンホール経済シンポジウム(28日にウォーシュFRB議長の基調講演)、28日(金)=東京都区部CPI、そして週内のエヌビディア決算が焦点となる。米現物ETFの資金流出入も引き続き重要で、ブラックロック主導の日次5億ドル超の流入が続くかどうかが、機関マネーの本気度を測る目安になる。

まとめ

今日のポイントは、①BTCは週間で今年最大級の上げを確定し、週末も7万7000ドル台を維持、②上昇の主役はドル安というマクロ要因で、ETHやXRPなどアルトにも広く波及、③来週はジャクソンホールとウォーシュ新議長の初講演、PCE・東京CPI・エヌビディア決算と重要イベントが集中する、の3点だ。上昇の持続力は、来週の金融政策シグナルとインフレ指標が握っている。

*本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘や特定銘柄の推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。*

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